モデル毎に異なるカスタムの魅力
東海林:前回に続いて第2弾のカスタム監修ありがとうございます!
前回のNIKEは店頭でも反響があり、サンプルを手に取って眺められたり、実際に同様のカスタムでオーダーも入りました。 ソールとアッパーの一体感に注目されるたりとこだわったポイントに注目してくださるお客様も多かったです。
廣瀬:そうでしたか。僕のこだわったポイントが少しでも伝わったり、共感していただけるのは純粋に嬉しいですね。
東海林:ウェブサイトのコラムを見て実物を見にいらっしゃったお客様もいらっしゃったので、僕たちもとても嬉しかったです。第2弾の今回は、僕たちが3ブランドの「往年の名作」を1型ずつセレクトさせていただきました。
早速カスタムポイントを伺っていきます。まずVANSのポイントはどんな点ですか?
廣瀬:VANS SK8 Hiはソールとミッドソールの色のコントラスト、アッパーにこだわりました。
前回はソール重視のカスタムにしましたが、今回はアッパーのアレンジも加えたいなと思い、ファスナーパーツを別で作成しました。
ソールは前回も使用したシャークソールですが、アウトソールを白に、ミッドソールを黒にしメリハリが出る仕上がりを意識しています。SK8 Hiのようなハイカットシューズはアッパー面も広いので、ファスナパーツが映えるんですよね。
東海林:なるほど。確かに立体感とメリハリが際立っていますね。ファスナーパーツは、デザインだけでなくハイカットの履きにくさも解消してくれそうですね!
廣瀬:そうですね、デザインだけでなく、機能性も上がると思います。このカスタムは男性だけでなく、女性もトライしやすいんじゃないかな?
東海林:たしかに女性もコーディネートしやすそうですよね。
次はadidas SUPERSTARですが、ポイントはどんな点でしょうか?
廣瀬:SUPERSTARは、オールブラックだったので、印象が「タフ」なイメージでした。元のボリュームを活かしたいと思い、カップタイプのソールで包みこんでボリュームアップをしました。凹凸のあるVibramのQ683フェルランニングで「ダッドスニーカー」のようなイメージで。
東海林:「タフ」のイメージ、とてもよくわかります。個人的にSUPERSTARはたたずまいが「武骨」だなぁと感じていたので、さらにソールを付けることでのタフさの表現がかっこいいですね!
最後にNewBalanceのポイントを教えて下さい。
廣瀬:NewBalanceはアッパーのカスタムが難しいので、ソールかなぁとイメージしていました。
でも、リストックでもNewBalanceのソールカスタムって利用される方結構多いですよね? 何かプラスワンしたいなと思い、ヒール部分の革あてを施しました。
東海林:たしかにNew Balanceのソールカスタムの依頼は一番多いですね。型にもよりますが、カップ型の
ソール交換だけで完成しちゃう場合が多いんですよね。
廣瀬:そうですよね。Vibramのソール、よくできてますしね(笑)
革あてには、ヌメ革をつかったんですが、これは僕も個人的に好きで自分の仕事にもよく取り入れます。
ヌメ革の魅力って、経年変化がより出やすいんですよね、色の変化やツヤ感、スニーカーを履きこむ事で自分なりの味を出せるって面白いし、より愛着が湧くなと思って。
東海林:革靴や鞄もそうですが、革の経年変化って、2つと同じものが無くて、唯一無二ですよね。
「自分だけの」って、特別な感じもあって、大事に履きたくなります。
今回の3型のカスタムって、それぞれの雰囲気も異なるので、ニーズに合わせて取り入れやすそうですね。
廣瀬:そうですね、ファスナーパーツだけのオーダーがあってもいいと思いますし、革あてトライしてみようかな?ってのもありだと思います。
東海林:さて、今回は前回と異なり、僕たちRe⇆STOCKスタッフがVANS・adidas・NewBalanceの3ブランドから1型ずつセレクトさせていただきました。スタッフ個人の好みも出たかと思いますがやってみていかがでしたか?
廣瀬:そうですね、自分のお店でも「こんな風に」とオーダーを受けることも多いので、難しさはありませんでしたが、セレクトしてもらうのも新しい見方ができて、新鮮な印象でした。
東海林:お客様の反応にも期待しつつ、ポイントもしっかりお伝えしていきます。
貴重なコラボレーション、お話ありがとうございました。